ＣＯ２削減 １人２４０キロ １０年度目標 市が地域省エネ計画（北海道新聞）

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■札幌圏ニュース　ＣＯ２削減　１人２４０キロ　１０年度目標　市が地域省エネ計画（北海道新聞）

─以下引用─
2006/02/24 13:10
　【北広島】地球温暖化の原因となる二酸化炭素（ＣＯ２）など温室効果ガスの排出削減に向け、市は「地域省エネルギービジョン」を策定した。市内のＣＯ２排出量を初めて算出したうえで、二○一○年度の市民一人当たりのＣＯ２排出量を現在より二百四十キロ削減するとし、市民が取り組むべき具体的対策も初めて示した。

　市は○一年度に策定した環境基本計画で「一○年度の市民一人当たりのＣＯ２排出量を一九九○年度に比べて６％削減する」と記したが、排出量や削減目標は示さず、市民への呼びかけも不足していた。

　市内のＣＯ２排出量は、電力やガス、灯油などの使用量から算出した結果、九○年度で二十八万三千トン。○三年度には四十一万六千トンに増加し、一○年度は四十四万四千トンに達する見込みだ。

　市民一人当たりの排出量も、九○年度の五・九三トンから○三年度は七トンに増加。一○年度には人口増で一人当たりは減少し六・六三トンになる見込み。市はこれを一・○五トン削減し、九○年度の６％減に当たる五・五八トンに抑制したい考えだ。

　削減目標の一・○五トンのうち○・八一トンは国が進めている省エネ家電普及などの施策で削減できる見通し。残る○・二四トンの削減を市民や事業者、市の努力で実現する。

　今回策定したビジョンでは、目標実現に向け《１》エコドライブ《２》住宅での省エネ《３》冬の重ね着、夏の軽装−など十六の推進施策を規定。さらに、市内の家庭や事業所を対象に行ったアンケートと、三十世帯に省エネを二カ月間実践してもらった調査結果を基に、家庭で取り組める対策などをまとめた。一○年度までに再度、排出量を算出し、目標の達成度を測る。

　市はビジョンの概要や、家庭での対策と削減量などを分かりやすく記したチラシを近く全戸配布する。市環境課は「ビジョンを基に、市全体で地球温暖化防止に取り組みたい」と話している。（鈴木理恵）
─以上引用─