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06春夏紳士肌着 変わる紳士インナー/新たな付加価値提案が始まる(繊維ニュース)

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06春夏紳士肌着 変わる紳士インナー/新たな付加価値提案が始まる(繊維ニュース)

─以下引用─
2005年12月12日 (月曜日)

 「神風が吹いた」とも言われたクールビズ特需に沸いた05年の紳士肌着夏商戦。これまで展開してきた機能性肌着が一気に市場に浸透、存在感を示した。クールビズのために企画された各社製品が出そろう06年夏商戦は今年以上に期待が高まる。一方で、秋冬商戦での商品の動きは例年通りで、夏のような大きな変化はない。各社の来夏に向けた動きと現状を追う。


店頭で涼しさを強調/紳士肌着の06春夏提案
 紳士肌着メーカーはクールビズが始まる以前から、カジュアル化や高機能化など付加価値による市場掘り起こしを続けてきた。さらに近年はスポーツやビジネスなどの着用シーンに分けて、それぞれに適合する機能提案が続いていた。
 幸いなことに今夏のクールビズは「冷房設定が28℃でも仕事がしやすいスタイル」を掲げていたため、各メーカーにとっては広い範囲からのアプローチが可能だった。
 冷感や吸湿速乾など「実際に涼しい」企画は従来の機能素材使いの提案が、ノーネクタイによる胸元の開放への対応など「涼しげな」企画はカジュアル化の提案が見事に合致した。一部で期中対応や売り場での打ち出し方の効果もあったが、いずれも準備期間が短く、大筋では「有り物」で成果を上げられたという見解が正しいようだ。
 言い換えれば、これまでの商品開発の方向性が正しかった裏付けとも言える今夏商戦。これに続く来春夏は各社クールビズに対し、より明確な姿勢で市場に挑むことになる。
 グンゼは05年から「ちゃんとした下着を、はこう」キャンペーンを継続。06春夏では「ボディワイルド」「エクステック」「YG―X」「ボディナビ」など主要ブランドで、これまでのファッション性に加え、涼しさを追求する機能性を店頭で強調していく。
 アングル・ミユキも、「バレンタイン」や「父の日」などシーズンイベントごとのキャンペーンを定期的に展開。同社のブランド「N―ONE」「DAKS」「アサメリー」などをアピールしていく考えだ。店頭でも「N―ONE」のスタイリッシュボトムラインに専用什器を用意するなどクールビズを意識した展開を進めている。
 アズもボトムスの「シャレテコ」に、カジュアルイメージの強いカラーや柄を採用し、ステテコ本来の特徴である清涼感を若年層にもアピールしていく。
 クールビズのもう一つの副産物といえる効果が、仕事着のカジュアル化にある。ノーネクタイというだけでなく、ネクタイがなくても違和感のないスーツスタイルを実現するために、首元のおしゃれがクローズアップされた。
 インナーシャツにも波及効果が表れ、深いV字ネックの採用で「インナーシャツが見えない」という形や、意匠ボタンや切れ込みの入った“T字”ネックなど、あえてデザイン性の高い首周りを演出する手段も明確に打ち出された。
 イソカイやオグランなど製品のパターンやアパレルブランド付与でカジュアルイメージによる高付加価値を進めてきたメーカーも、この流れをとらえ、トップスのバリエーション展開を重視。肌着ではなく、アウターとしても使用に耐えるほどのシャツ企画を打ち出している。
 クールビズが紳士肌着に与えたインパクトは供給サイドだけでなく、消費者の意識まで大きく広がったといえよう。こうした千載一遇の機会をメーカー各社がどのようにとらえるか、2シーズン目となる06年は真価が問われる。


3年ぶりの“寒い冬”に期待/05秋冬商戦
 昨年、一昨年と暖冬が続き、防寒衣料を中心に不振が続いていた紳士肌着市場だが、10月以降は気温が下がり、冬らしい冬が到来し、販売計画通りの推移が見込めるようになってきた。
 とくにアクリルやウールなどを使った厚手の純防寒衣料が11月以降、気温の低下に伴い急伸。元来、「寒くなってきてから買う」実用衣料の色合いが強かった純防寒の特色が出たともいえる。しかし、「メーカー間には、ここ数年、暖冬によって使用する回数が減っていた純防寒肌着の買い替え時期が訪れたという見方もある。
 一方で、定番ものや機能素材を用いた高機能防寒ニューインナーの回復は各社まだら模様だ。また、今夏のクールビズ同様、拡販のセールストークになるはずだったウォームビズは、それほど強調できる貢献はできていない。グンゼ、フジボウアパレル、アングル・ミユキは、秋冬の製品展開にウォームビズを活用する方針を示していたが「ファッションに影響を与えない防寒衣料」は各社これまでの開発テーマと方向性が一致するということもあり、商品提案の段階からウォームビズに対して過大な期待は見られない。現に、これまでの秋冬で提案を続けてきた発熱、吸湿など「暖かさ」につながる機能を持ったインナーは、ウォームビズに関係なく堅調に動くという。
 ただ、例外的に百貨店の売り場ではウォームビズ関連の高い感性提案が支持を得るなど、夏商戦に続いて好調を維持している。
 需要のピークとなる11月から12月中盤の結果が出ていないため、楽観視は禁物だが、年内の売り上げは昨年並みから少しの上積みが見込めそうだ。冬らしい冬の到来で各社、とりあえず一息をついている状態といえそうだ。
─以上引用─

いろいろ試行錯誤されているようですが、消費者の動向だけを見て鈍く動くのではなく、消費者や社会をひっくり返すような提案も期待するところです。