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合繊インナー素材躍進!(中)(繊維ニュース)

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合繊インナー素材躍進!(中)(繊維ニュース)

─以下抜粋─
2006年3月30日 (木曜日)
吸汗速乾が定番化
 近年、合繊使いによる機能素材インナーは、すでに市場では大きな存在感を持つアイテムとして定着している。とくにレディースでは、ファンデーション・肌着ともに、今や機能合繊使いは常識となっており、従来は綿100%が定番だったメンズ肌着の分野でも機能素材の存在感は増すばかりだ。昨年から始まった「クールビズ」の後押しもあり、07春夏への合繊各社の期待は大きい。一方で、吸汗速乾をうたった素材が一般化することで、かえって消費者への訴求が弱まってきたことも事実だ。そこで合繊各社は、さらに機能を高度化させた素材の提案を強化している。
 帝人ファイバーは、従来の吸汗速乾素材「ウェルキー」「スウェットセンサー」に加え、ナノテク加工により水分を外側に移動させベトツキ感を防止する「さらっとコンポ」をスポーツアンダーやフィットネスインナー向けに訴求。すでに大手アパレルで採用が決まるなど好感触を得ている。また、四つ山扁平ポリエステル長繊維とレーヨン長繊維の複合素材「ウェーブロンCL」で接触冷感を持ち味に、クールビズにも対応している。
 旭化成せんいは、特殊セラミック練り込みの「ベンベルグDF」とフルダルポリエステル「テクノファイン」を組み合わせた「クールアップ」で吸汗速乾性、接触冷感さらにUVカット機能を実現した。また、先日、発表したスパンデックス「ロイカFW」は、光や大気中の窒素化合物、水道水中の金属イオンによる黄変が少なく、洗濯などによる変色を抑えられるためファンデーションの部材用途で好評を得ている。
 東洋紡の「クーリシモ」は、糸の外側にナイロンまたはポリエステルを配し、内側はレーヨンや綿で構成し、吸汗速乾性に加え、ムレ感防止と熱を放出しやすい機能がある。
 東レも、吸汗速乾性に加え接触冷感やUVカット、防透け性を盛り込んだナイロン糸「キュープ」シリーズや、芯糸に変形ポリエステル、鞘糸に細繊度ナイロン「キュープMC」を用いた複合糸「クールイン」、芯糸を中空にし、鞘糸にフルダルナイロンを使った「クールインAIR」を提案する。
 このように、合繊各社はさらなる機能の高度化を追求し、市場への訴求力を強化している。共通することは、もはや吸汗速乾機能が定番化し、プラスアルファの機能が求められていることだ。そのために、合繊各社の開発競争も激しさを増している。
 一方で、国内のインナー市場はレディースを中心にしてすでに飽和状態だという見方もある。そこで合繊各社がメンズ肌着の分野と並んで注目しているのが、海外市場、とくに欧米向け輸出の強化である。
─以上抜粋─