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着用による健康被害、過度なエアコン設定で環境への影響はどうでしょう。クールビズ賛成!ノーネクタイ・ノージャケット浸透を!

新年度の課題を追う【紳士分野】(1)(繊維ニュース)

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新年度の課題を追う【紳士分野】(1)(繊維ニュース)

─以下抜粋─
2006年4月3日 (月曜日)
団塊”制する者は市場も
 消費の二極化、景気回復、少子高齢化団塊世代の07年問題などといった要素が複合化し、あらゆる市場は質的変化を起こし始めている。その変化にどう対応し、市場での優位性を確保するか。この連載では各アパレル業界が抱える課題、戦略、将来性などを検証・分析する。今回は紳士服を取り上げる。
               ◇
 紳士分野の課題は、団塊世代を中心とした大人世代対応に尽きる。07年問題を控え、スーツを脱ぐ彼らに何を着せるか。クールビズをきっかけに改めてファッションに関心を寄せ始めてはきたが、一般的にまだまだファッションには縁遠い存在。しかし指南役の男性ファッション誌は電話帳のように厚くなり、新刊も相次いでいる。
 感性を磨く環境は整いつつあり、さらにここにきて大人世代に向けた提案・発信が目立っている。三陽商会が秋物から新導入する「イルファーロ バイ ルチアーノ バルベラ」はその一つで、ターゲットはズバリ団塊世代を中心とした50代だ。ここでは都市型ライフスタイルを送る層に対象者を絞り、ボリュームゾーンでの対応では満足しきれないニーズを取り込んでいく考えだ。
 大人世代に向けてはすでにユナイテッドアローズの「ダージリン・デイズ」、ポイントの「アンダーカレント」、ワールドの「フォーティーカラッツ アンド 525」などが市場投入されている。またレナウの「ニブリック」では、そのブランド事業の一環として東京・恵比寿ガーデンプレイスに飲食業態「ニブリック オリーブ・バール」をオープン。今後もライフスタイル全般に向けて、高感度な提案を発信していく。
 これらメンズファッションの高感度提案につられる格好で、ボリュームゾーンでの底上げを図っていくことが、真の意味で紳士分野の活性化につながる。クールビズ効果でシャツを中心に需要は上向き傾向にあるが、実際のところ一部を除いて多くのカジュアル売り場やGMS業態、専門店はまだまだ厳しい状況が続く。その状況を打破するためにも、40兆円とも50兆円ともいわれている団塊世代の退職金使い道で、いかに衣料に向けさせるかがポイントになってくる。
─以上抜粋─