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一宮FDCセミナー 人材育成を語る(5)(繊維ニュース)

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一宮FDCセミナー 人材育成を語る(5)(繊維ニュース)

─以下引用─
2006年3月10日 (金曜日)
パネルディスカッション「尾州テキスタイル産地に求められる人材育成とは」〈下〉 目指すは日本版「インパ
 恵美 今後、この製造中核人材育成プロジェクトは、どのような方向に進むべきだとお考えですか。
 岡村 先ほど尾原先生の講演でも「創・工・商」という話がありました。それはそうだと思います。ただ、繊維業界は「工」の部分が、あまりに分断されています。それぞれの工程に従事している人は、その他の工程に関してほとんど知らない。例えば紡績でも毛紡をやっている人は綿紡のことを知らない。これが現実です。複合素材は商品開発の方法ですが、そのときに他の原料も知る必要があります。だからモノ作りの面だけでも原料から染色整理までは知識を持つ必要があります。今回のプロジェクトではその面を導入しています。これを活用して欲しい。
 恵美 実際は分業で行うにしても、全工程を知った上でシステムを作るのと、そうでないのとは、やはり前者が有効だということですね。
 長尾 今回のプロジェクトは少人数制ですが、できれば特別講義や聴講のような形で対象を広げて欲しい。
 小森 ハードウエアの面では、伝統技術と先端技術の融合を目指すべきです。匠の技術をIT導入によって形式化するなどが必要でしょう。ソフトウエアの面では、顧客ニーズを理解する力、商品創造・マネージメント・マーケティング・プレゼンテーション、これらスキルをもつ人材を作る方向に進むべきです。
 松田 企業内でリーダーシップを発揮する人材を作る必要があります。個人の創造性と企業のメリットが合致するような方向に進んで欲しいです。マニュアル化は避けなければなりませんが、IT導入もバランスをとりながら進めるべきでしょう。
 恵美 最後にプロジェクトコーディネーターから今後に向けて感想を。
 柴田 今回のプロジェクトを始めて、参加者から他分野のことを知れてよかったという声をいただいています。平成19年度には本格的事業としてスタートするわけですが、皆さんの意見を参考にして、プログラム開発を進めます。自立化のために多くの企業に参加して欲しい。
 恵美 繊維産業は異なる業種が協働して成り立つ産業です。イタリア・プラトーの繊維産業コーディネーター「インパナトーレ」は様々な工程の企業を従属的ではなく自由に連携させる役割を果たしています。日本では、それを企業内で行えるような、いわば日本版「インパナトーレ」の育成が求められていると思います。
(おわり)
出席者
コーディネーター
ファッション産業人材育成機構専務理事 恵美 和昭 氏
パネラー
プロジェクトコーディネータ 柴田 勝喜 氏
岐阜大学教授 岡村 政明 氏
日本毛織物等工業組合連合会理事長 長尾 大八郎 氏
小森事務所代表 小森 利勝 氏
FDC匠ネットワーク代表 松田 章敏 氏
─以上引用─