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着用による健康被害、過度なエアコン設定で環境への影響はどうでしょう。クールビズ賛成!ノーネクタイ・ノージャケット浸透を!

新春インタビュー アパレルトップに聞く(12)(繊維ニュース)

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新春インタビュー アパレルトップに聞く(12)(繊維ニュース)
2006年1月26日 (木曜日)

日登美社長 図師雅文氏/実業をちゃんと
 前期は、カジュアル部門でファッションアドバイザーの増員や新ブランドの導入など積極的な投資を行った日登美(大阪市天王寺区)。ニットとカットソーを得意とする同社、メンズの追い風に乗り、年初から好業績で発進した。
 ――メンズに追い風。最近の百貨店向け商品の状況は。
 昨年の10月以降、毎月、前年同月比2ケタ%台の増加を続けています。昨年のクールビズ(CB)効果だと考えています。それまで妻に代理買いさせていたシャツなどを、CBがきっかけで年輩男性までが自分で買うため売り場に足を運び始めた。この行動こそ今の百貨店やGMSのメンズ売り場が活況を呈してきた一番の要因だと思います。
 ――効果で今上期業績は良かった。
 好調に推移しました。月ベースでは11〜12月の秋冬物の販売がとくによく、百貨店販路では前年同シーズン比15%増と健闘しました。
 ――貴社も百貨店メンズも今、絶好調ですね。
百貨店では紳士衣料が、婦人衣料の伸びを上回るなど、快進撃中です。紳士衣料の伸びが、婦人衣料を抜く「逆転劇」なんて、30年、この業界に身を置いていますが初めての出来事。とても驚いています。
 ――これも男性がおしゃれに目覚めてきた結果?
そうだと思います。ただ、急に始まった昨年のCBでは単にネクタイを外しただけといったスタイルの人も多かったように見受けられましたが、その“助走”を体感している人も多いため、今年はより洗練された男性が増えるのではないかと期待しています。
――カジュアルアパレルの世界にも新風を吹き込んだ。
それまでネクタイにスーツといった“制服”一辺倒から、カジュアルテーラードなどのネクタイをしないスタイルが加わる意義は、業界にとってとても大きい。
――秋冬のウオームビズ(WB)キャンペーンの恩恵は。
シャツのようにはいかないと思いますが、CBに続いてWBを仕掛けてきたということは、これらキャンペーンのモチベーションのトーンが、エコロジーの視点を含めて下がっていないということでしょう。業界にとっては追い風です。
――秋冬のドレスアップも進むことでしょう。
単品のシャツに比べ、秋冬の場合はジャケットなどを含めたトータルでの訴え掛けとなりますので、作る側、売る側は、今まで以上に消費者への着こなし提案力が必要になると思います。
――主力ターゲットでもある団塊世代について。
団塊世代の男性は、本来は日本のメンズファッションリーダー達です。VANやJUNで育ち、ジーパンも知っている。ただ家族を養い、家のローンも抱え、そうした長い生活のなかでファッションとは疎遠になっていたのでしょう。それら世代も目覚め始めている。さらにDC世代で、ポスト団塊世代と言われる40〜50代も対象になりますが、年代でひとくくりしにくくなってきました。
――追い風状態にあるメンズではありますが、課題は。
“ヒルズ”族などと新しい事業を展開する人々が登場して何かと話題になりますが、どんな分野でも実業はちゃんとしていかなくてはいけないと考えます。我々の仕事はとてもアナログ的。カジュアルではニットやカットソーをちゃんと作って売っていくことだと考えます。
─以上引用─