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「e-ウォームビズ」始動――空調服が冬服に参入(ITmedia)

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「e-ウォームビズ」始動――空調服が冬服に参入 (1/2)(ITmedia)

─以下引用─
空調服に冬バージョンが登場!? 株式会社空調服が「電池で暖かくなる服」を発売。エアコン不要の社会という夢にまた一歩踏み出した。

 大寒波が日本列島を襲う今冬。“裸より涼しい”ファン付き長袖作業着「空調服」でクールビズ業界に強烈なインパクトを与えた株式会社空調服が、ウォームビズにも対応した。電池駆動で暖かくなるベスト、その名も「ベスウォーマー」を発売したのだ。

黒いベストが「ベスウォーマー」。裏地のおなかと背中の部分に面状の発熱体を装備。オンオフスイッチと温度調整機能付きリチウムイオンバッテリー(右下)を腰に装着している

発熱体は、着用時は裏地のポケットの中に収まっている

 カーボンファイバーを織り込んだ面状発熱体を、ベストの裏地のおなかと背中の部分に装備し、バッテリーの電力で温める仕組み。おなかと背中にカイロを張っているような感じで体がぽかぽか温まる。温度は5段階に切り替えられる。

 電池で体を温めるという発想は珍しいが、空調服の新奇さと比べると意外と普通の商品、というのが記者の最初の感想だが――「確かに、ヒーターで体を温めるのは、それほど画期的な技術とは言えません」と空調服の市ヶ谷弘司社長は認める。

クールビズ業界の異端児「空調服」。背中に2基のファンを載せた作業着で、ファンから風を送り込んで汗を気化させ体を冷やす。奇抜な見た目とは裏腹に冷却能力は十分で、企業向け・個人向けを含めて今夏2万着を売り上げた

 実は、ベスウォーマーは空調服と異なり、同社が開発したものではない。韓国製の製品で、同社が委託を受けて販売している。「服で人々が個別に体温調節することで、エアコン不要の社会を築き、エネルギー問題を解決する」という同社のコンセプトに合致したため、販売を決めたという。

 べスウォーマーも空調服も、エアコンより消費電力がずっと少ない。べスウォーマーは1日じゅう使っても電気代は100円に満たないといい、使い捨てカイロのようにゴミも出ない。

 「燃料電池などが実用化し、電池が大容量・安価になっていけば、べスウォーマーも空調服も、もっと手軽に長時間使えるようになる」――市ヶ谷社長は電池の進化とともに到達する“エアコンレス社会”の到来を夢に描く。

 「洋服の素材で体温を調節するのは、限界に来ていると思う。電池で体温調節する『e-ウォームビズ』『e-クールビズ』を提唱していきたい」

 べスウォーマーはすでに、空調服の顧客企業2社から注文を受けた。1社は電鉄会社で、屋外で働く駅員向け。スーツの下に身につけられるため、寒空の下でコートも着ず、制服で駅に立つ彼らにとってはありがたい商品になりそうだ。もう1社は自動車工場という。

スーツのジャケットの下に着て比較的違和感がない。モデルは市ヶ谷社長の息子で業務部長の市ヶ谷透さん

 ベスウォーマーがこうして快調に走り出す一方、空調服は壁に直面していた。
─以上引用─


「e-ウォームビズ」始動――空調服が冬服に参入 (2/2)(ITmedia)

─以下引用─
 「作業中にファンのプロペラが外れる」――空調服を納入した工場から今夏、クレームが相次いだ。順調に売上げを伸ばしていた矢先のできごと。同社はあわてて企業向け販売を中止し、ファンの改良に着手した。

 「作業服としての耐久性が足りなかった」と市ヶ谷社長は反省する。普段着として使うには十分だったが、激しい動きをする作業着には強度が足りなかった。同社はもともとブラウン管の計測器メーカー。洋服の開発は初めてで、強度の検証法も分からない。開発は今だに手探りだ。

改良後の空調服を持つ市ヶ谷社長。改良後も外観はほとんど変わっていない

 顧客の要望は、強固なファンだけではない。粉塵が出る工場からは「粉塵を吸い込まないよう、ファンにフィルターを付けて欲しい」と言われ、自動車工場では「ファンの部分が車に当たると傷がつく」と改良を依頼され、火を使う工場からは「ファンを金属製にして欲しい」という依頼もあるなど、業種によって要望は多種多様だ。

 想定外の使い方から新たなニーズも生まれた。ある電力会社の下請けで保線工事を行っている企業が、空調服スズメバチよけに使っていたという。空調服は、ファンの風で服をふくらませるため、肌と服の間にすき間ができ、スズメバチの針が届かない。夏でも長袖の厚着を余儀なくされていた保線工事事業者にとって、空調服は蜂よけと涼しさを両立する新たな解決策。同社からはズボン型の空調服の開発依頼を受けているという。

 「空調服は小さな会社なので、いっぺんにいろいろな対応はできない」ため、来年はまず、強固なファンを搭載したモデルや、フィルター付きモデルを発売する。10人弱の従業員で、できるところから始めていく考えだ。個人向けには“クールビズ対応”のYシャツ型や、デザインを改善した女性用も開発する。

 今年9月に中国に建てた生産工場は順調に稼動している。年間の最大生産能力は100万着以上というが、まずは少数生産を続けて品質を改善し、準備が整ってから大量生産に移る構えだ。来年の出荷見込みは5万着と、今年の2.5倍を見込む。
─以上引用─