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HOTに“クールビズ” 06夏対応を追う(8)(繊維ニュース)

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HOTに“クールビズ” 06夏対応を追う(8)(繊維ニュース)
─以下引用─
2005年11月2日 (水曜日)
綿織物産地(1)/織物商談は盛り上がり欠く
 クールビズへの期待は綿織物産地でも強まっている。中でも期待感がとりわけ目立つのが、播州先染め産地である。同産地にとってドレスシャツは主力商品で、ドレスシャツの新しいジャンルとして確立しつつあるクールビズへの期待がそれだけ大きいのは、当然だろう。
 同産地のドレスシャツ用途への販売は年々減少している。海外生産品との競合激化と需要の伸び悩みによるもので、形態安定加工とそれに続くカラーシャツブームで、一時盛り返したものの、その後、海外での織物から製品までの一貫生産が一段と拡大するのに伴い、販売数量は縮小。産地全体でドレスシャツからカジュアル、アウターへの転換を進める結果となった。
 産地でドレスシャツへの期待感が強まっているのは、今夏のクールビズ効果でドレスシャツメーカー、生地商の売り上げが大きく伸び、製品、生地ともに在庫が底を突いたとみられることがある。得意先の業績が好転し、在庫がなくなれば、一般のドレスシャツを含めてモノ作りに積極的に動き出す。
 しかし、従来ならば、当然とみられたこのパターンはなかなか具現化しなかった。播州織工業組合集計の9月の織物生産高は584万1000平方メートルで、前年同月に比べ25・2%減少。また、播州織産元協同組合が9月末時点でまとめた先物契約高は10月物が約560万メートル、11月物が350万メートル前後にとどまり、いずれも前年同月末集計を100万メートル強下回った。
 この最も大きな要因は輸出の不振だが、国内向けも前年より落ち込んでいる。クールビズのような好材料が全くなかった前年よりも悪いのだ。
 10月に入って、受注はようやく活発化しているものの、9月までの遅れを取り戻すには至っていない。中国での一貫生産がさらに拡大し、中国でのモノ作りが先行しているためなのか、多品種小ロットの領域まで中国品が浸透しているためなのか。それとも、クールビズ商品の競合激化が予想される中で、アパレルが企画や生産に慎重になっているからなのか。産地は今後の受注拡大に期待する。クールビズ用素材の開発進展、小ロット対応の強化など、受注増の条件は整っている。
─以上引用─