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着用による健康被害、過度なエアコン設定で環境への影響はどうでしょう。クールビズ賛成!ノーネクタイ・ノージャケット浸透を!

商戦本格化 ウォームビズ冬来?(東京新聞)

核心 商戦本格化 ウォームビズ冬来?(東京新聞)
以下記事
 十月からは「ウォームビズ」―。夏の軽装「クールビズ」のヒットに続こうと、秋冬物商戦が本格化してきた。経済波及効果は夏の二倍以上との試算もあり百貨店業界は熱を帯びるが、男性ものはファッション性、女性ものは機能性にそれぞれ重きを置くなど販売戦略には温度差があるようだ。 (経済部・村上豊、上坂修子)
 ■目覚め
 「温暖化防止の大義名分が、男性をドレスコード(服装の規定)から解放した」−。日本百貨店協会では、五年半ぶりに全国百貨店の月間売上高を好転させたクールビズの成功をこうとらえ、流れがウォームビズに受け継がれるのを期待する。
 過去にも男性の“服装改善運動”はあった。半袖スーツの「省エネ・ルック」(二十六年前)、金曜日に気軽な服にする「カジュアルフライデー」(約十年前)、盛装で一週間をスタートさせる「ドレスアップマンデー」(四年前)…。これらとクールビズの特需は大きく異なるからだ。
 第一生命経済研究所ウォームビズの生産波及効果を二千三百二十三億円と試算。クールビズの二倍以上とみる。
 永浜利広主任エコノミストは「男性はおしゃれになった。成果主義の普及で成績を上げたい営業マンが外見にこだわる社会情勢の変化もある」と語り、伊勢丹新宿店メンズ館や男性誌『LEON』の好調、知的でおしゃれな都市型サラリーマン「メトロセクシュアル」の増加を例に挙げる。
 ■前倒し
 ウォームビズの需要を囲い込もうと、百貨店の動きだしも早い。ボタンダウンシャツで格好が付いた夏物とは異なり、着こなしが求められる秋冬物はコーディネートを提案できる百貨店の強みが生かせるからだ。
 クールビズにいち早く取り組んで、シャツの売り上げを30%伸ばした日本橋三越本店は九日、紳士服売り場に専用コーナーを設置した。「夏以降、奥さんらによる代理購買が五割から三割に減ったし、昼休みに買い物する男性が増えた」。色やサイズが選べる注文式のカシミヤ製ベストやカーディガンに力を入れる。
 高島屋は十四日までに全十八店の売り場で態勢を整えた。「クールで紳士服が5%増えたが、ウォームでは10%増を目指す」と十月上旬に出す商品をすでに並べ、衣料以外にもブーツやスエードの靴も前面に出す。
 一方、クールビズで売り上げが10%以上落ち込んだ日本ネクタイ組合連合会は「秋こそ、ネクタイ」と銘打ったキャンペーンで十月から巻き返しを狙う。ネクタイメーカーの三松商事(東京都中央区)はウォームビズの厚手の服装に対応し首の回りをひもにした「タイハング」を投入する。
(メモ)ウォームビズ(WARMBIZ) 地球温暖化防止のため、暖房時のオフィスの室温が20度でも過ごせる服装を呼びかける運動。クールビズの冬期版ともいえ、環境省が10月からキャンペーンを行う。セーターを重ね着したり、保温性の高い下着や靴下の着用が考えられ、衣料関連業界などは消費拡大を期待する。
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