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かりゆしの日 ブランド化と競争力強化を(琉球新報)

チェックした社説。

かりゆしの日 ブランド化と競争力強化を(琉球新報)

2009年6月1日

以下引用

 きょう1日は「かりゆしウエアの日」。沖縄産品の普及と地球温暖化対策を合わせた「クールビズ」の代表格として日を制定し、全国発信を始めて3年目を迎える。
 だがこの2年、ウエアの出荷枚数は減少の一途だ。「普及が進み、市場が飽和状態」ともいわれる。
 復帰前から観光業界などを中心に普及に努め、近年ようやく「沖縄の正装」としても認知度も高まってきた。さらに工夫し一層の普及を図りたい。
 指摘される「飽和状態」だが、すでに県民は1人4枚程度は持っているとのデータもある。一方で若年層や女性、県外市場はいまだ開拓途上という。
 「女性向けのソフトなデザインが少ない」「同じデザインが多く、他人と“かぶる(重なる)”のがいや」「中高年の服というイメージ」などが、女性や若者への普及を阻んでいるようだ。
 「ブランド化」の遅れもいわれる。これはデザイン力、価格競争力の面での課題だ。
 かりゆしウエアの普及・販売戦略を調査・研究した沖縄産業計画は、事業報告書の中で、柄のデザインだけでなく着用シーンの想定、顧客層の明確化、生地・素材選び、市場調査や評価の把握などを課題に挙げている。
 アパレル業界ではサンプル作製、バイヤー(買付人)への売り込み、受注、本生産が一般的な生産・販売の流れだ。しかし、かりゆしウエアの現状はサンプルなし、売り込みなし、受注なしの「いきなり本生産」が「在庫を抱える結果」を招いている。
 「売りたいものと買いたいもののギャップ」が、ウエア普及のネックになっていないか。
 「作品より商品を」とは、沖縄の伝統工芸品を扱う店舗の最前線に立つ販売員からの切実な声だ。
 「作品は作るが商品は作らない」。そんな沖縄の職人たちへの市場からの厳しい批判の声でもある。
 政府は1日から恒例の「クールビズ」をスタートさせる。麻生太郎首相や佐藤勉沖縄担当相ら閣僚らは2日の閣議でかりゆしウエアを着用する。
 「省エネにもなるし、沖縄の伝統工芸を支えている」と、仲井真弘多知事もトップセールスで、県外での普及促進に汗を流している。
 そんな努力に応え、業界も課題を丁寧に克服、解決し欧米ブランドや海外製の廉価製品に負けない「商品」づくりに努めたい。

以上引用