天草更紗でクールビズ（YOMIURI ONLINE）

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天草更紗でクールビズ（YOMIURI ONLINE）

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天草更紗をあしらったシャツを着た職員

　天草市は１日、軽装で冷房の温度を控えるクールビズの取り組みのため、天草地方伝統の染め物「天草更紗(さらさ)」をあしらった半袖シャツの着用を始めた。市内の宿泊施設など商工観光の関係者にも協力を求め、地球温暖化防止とともに、来庁者や観光客らに天草の魅力をＰＲする狙いだ。

　天草更紗はインドが起源で、室町時代に長崎経由で天草に伝わったとされる。江戸時代に着物や風呂敷に使われたが、戦後しばらくして途絶えた。現在、同市本渡町の染織家、中村いすずさん（５１）が、復興に力を注いでおり、今回、市にシャツの導入を提案し、採用された。

　シャツの襟とすそに、天草四郎やイチジクなど天草の歴史や文化、特産物を象徴する図柄をあしらった。青と赤を基調とした２種類計５００着（１着６３００円）を作り、安田公寛市長や商工観光関係者らが２１６着を購入した。

　市総務課の中川淳子さん（２６）は「柄がきれいで軽くて涼しい。イベントでもＰＲできる」と話していた。
（2009年6月2日 読売新聞）

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