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着用による健康被害、過度なエアコン設定で環境への影響はどうでしょう。クールビズ賛成!ノーネクタイ・ノージャケット浸透を!

あなたも「クール・ビズ」、いかがですか?- 4人に1人が職場で「クール・ビズ」実施中 (日経BP)

以下記事
2005年6月15日
日経BPコンサルティング 調査第一部 相山幹子

「即問速答!」、今回のテーマは「クール・ビズ」です。
 環境省地球温暖化防止対策として提唱している「夏のビジネス軽装(愛称:クール・ビズ)」。ノーネクタイ・ノー上着の軽装で過ごすことで、冷房を28度に設定、エネルギー消費量を減らそうという試みです。6月1日を機に閣僚・官僚らが積極的に取り組み、小泉首相星野仙一氏などの軽装を各メディアでご覧になった方も多いと思います。
 ビジネスマンにも「クール・ビズ」を浸透させ、省エネにつなげたいようですが…皆さんのビジネスシーンではいかがでしょうか。
 今回は、クール・ビズの認知度から、ビジネスの現場に浸透するかどうかまで、ご意見を伺いました。

クール・ビズの認知度は96%

まず、環境省が省エネ対策の1つとして「クール・ビズ」を奨励していることを知っているかどうか、を伺いました。「知っていた」が96%と、今回回答をお寄せいただいたほとんどの方が、「クール・ビズ」をご存じでした。

年齢別、業種別、役職別に見ても、認知状況に大きな差はなく、「クール・ビズ」は一般的に認知されているようです。


4人に1人が職場で「クール・ビズ」を実施中

では、「クール・ビズ」を実施している職場はどのくらいあるのか…すでに「実施している」は26%と、全体の4分の1を占めました。一方、「実施していない」は4割弱と、まだまだ「クール・ビズ」を実施していない職場のほうが多いようです。


業種別にみると、「政府・官公庁、団体」(64%)、「運輸・エネルギー」(45%)、「電機・電子機器製造」(36%)などで「クール・ビズ」の実施率が高い傾向にあります。

また、もともとネクタイや上着を必要とせず「クール・ビズを実施する必要がない」方は全体の約2割。「機械製造」、「流通業」、「専門サービス」といった業種にお勤めの方に多いようです。

http://nikkeibp.jp/style/life/enquete/050615_quick_cool/


軽装派、冷房を「入れていない」率が高い傾向に

では、「クール・ビズ」本来の目的である冷房温度の引き上げは実際に行われているのでしょうか。


夏本番はまだこれからですが、回答者全体の77%が職場ですでに冷房を「入れている」と回答。冷房を「入れていない」は20%にとどまりました。この数字が、「クール・ビズ」未実施層では13%まで下がります。一方、「クール・ビズ」実施層では25%、「クール・ビズ」不要層では29%にまで上がり、軽装は冷房使用を抑制する効果をみせているようです。

クール・ビズ」有無で、冷房に1.5℃の差

次に、冷房を「入れている」と回答した方に、職場の冷房温度を伺ったところ、回答者全体では「28℃〜29℃未満」(30%)、「26℃〜27℃未満」(25%)が多く、平均は26.2℃でした。

クール・ビズ」実施層では環境省奨励の28℃以上に6割弱の回答が集中、25℃未満は5%を切ります。反対に、未実施層では、25℃〜27℃未満が55%と半数を超え、18%が25℃未満と回答しました。


平均温度を比べても、「クール・ビズ」実施層は27.1℃。未実施層(25.6℃)を1.5℃上回り、冷房温度をより高く設定していることがわかります。

http://nikkeibp.jp/style/life/enquete/050615_quick_cool/index1.html


クール・ビズ」浸透しないが5割超

最後に、「クール・ビズ」が、日本のビジネスの現場で浸透していくかどうか、ご意見を伺ったところ、「浸透すると思う」は3割弱にとどまり、「浸透しないと思う」が過半数を占めました。


「浸透しないと思う」理由としては、「上着とネクタイが礼儀と考える人がまだまだ多い」(43歳/男性)、「顧客とのビジネスシーンでは、相手もそうでないと普及しない」(51歳/男性)とのご意見が多数派。また、「以前の省エネルックと同じ」(46歳/男性)で、一過性のものに過ぎないとの見方が多いようです。

一方、「浸透すると思う」理由では、「地球温暖化が他人事ではなくなり、意識が変わってくると思う」(31歳/男性)、「ビジネスカジュアルが受け入れられてきているから」(55歳/男性)と、環境問題と軽装に対する意識の変化を指摘するご意見が多く集まりました。

また、「個人的には仕事もはかどるので大賛成」(40歳/男性)、「ぜひ浸透させてほしい。冷房の冷え過ぎで困っている」(35歳/女性)という期待の声も寄せられました。

政府主導で奨励されている「クール・ビズ」。ただのキャンペーンに終わらず、これからの冷房フル稼働期に省エネ効果を発揮できるかどうか…この夏、ビジネスパーソンの服装に注目です。

【調査の概要】
調査期間 2005年6月8日(水)12:00〜 9日(木)17:00
調査テーマ あなたも「クールビズ」、いかがですか?
回収件数 1871件
告知方法 nikkeibp.jp の朝刊、夕刊メール nikkeibp.jp 総合ページ、ライフスタイルページのバナー
調査企画 nikkeibp.jp 編集/日経BPコンサルティング 調査第一部
調査実査 日経BPコンサルティング 調査第一部

【回答者属性】
性別 男性:93.7%、女性:6.3%
年齢 29歳以下:7.9%、30代:32.4%、40代:33.4%、50代:18.0%、60歳以上:8.4%

http://nikkeibp.jp/style/life/enquete/050615_quick_cool/index2.html

以上 日経BP 引用