蒸し暑い。W杯が去った虚脱感も手伝って、余計に体が…
蒸し暑い。W杯が去った虚脱感も手伝って、余計に体がだるく感じられる。そういう人が多いのではないか。
こんな時にノーネクタイの軽装はありがたい。「エコスタイル」の浸透は大歓迎だ。といっても、実はネクタイをかばんにしのばせて持ち歩いている。取材相手や出席する会議に合わせてトイレに駆け込み、ネクタイをつけたり、外したりと極めて不徹底なスタンスである。
先日、神戸市のある会議に上着にネクタイで出席したら、矢田市長以下、大半の出席者がノーネクタイで、損をした気分になった。かと思えば、ほぼ全員がネクタイをしめている場にノーネクタイで臨んでばつのわるい思いをすることもある。「行政はおおむね軽装可だが、企業はまだつらい」。目下、そういう状況か。
関西の自治体と財界が語り合う関西広域連携協議会は四年前からエコスタイルのキャンペーンを展開中だ。この夏は、阪神の星野監督と近鉄の梨田監督を起用してポスターを作った。「涼しさホシノ、上着はナシダ」と呼びかけるコピーが愉快だ。
狙いは省エネで、関西圏のオフィスの冷房を二十八度に設定すると、原油換算で年間約十三万キロリットルの節約になると試算されている。特に兵庫県は石油ショックのころから熱心で、現在も井戸知事が率先してエコスタイルを奨励している。今月、沖縄で予定されている全国知事会にもノーネクタイで出席するという。
礼節か省エネか。などと理屈を言わないで、気軽だから軽装を支持したいのに、そう言えないのがつらい。
2002/07/03 神戸新聞引用
http://www.kobe-np.co.jp/seihei/020703ln9220.html