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おかしんちゃうの!?:「議員は意識改革を」−上野市の議場冷房/伊賀

 ◇市民無視?議員サマは“特別待遇”

 上野市定例市議会の一般質問で、今岡睦之市長が14日、11月に合併して誕生する伊賀市長選への立候補を表明した。市幹部や議員、取材をするため集まった記者たちの熱気で、「中はさぞ暑苦しいんだろうな」と思いながら議場に入ると、中は冷房が利いて“ひんやり”。議場以外の庁舎は冷房が入っておらず、職員や来庁した市民は開け放たれた窓から入る風で涼をとっているというのに、議場だけ冷房を入れるのって「おかしんちゃうの」?
 同市は環境保護や省エネなどに関する「ISO14001」の認定を受けており、庁舎に冷房を入れるのは7月1日から。ただ、外気温が28度を超えた場合にはエアコンを入れることもあるという。
 14日の同市は、最高気温28・2度、平均湿度61%(津気象台調べ)で、議場だけ冷房が効いていた。理由を同市総務部管理用度係に尋ねると、「(議員から)会期中は議場が暑くなるので冷房を入れてほしいとの要望があり、議場だけ入れている。窓もなく風通しが悪い議場に議員や市職員の60人近くが一堂に集まるためエアコンを使った」という回答だった。
 そこで、伊賀地方の他の6市町村に、エアコンを入れる時期を聞いてみた。「議場は窓がないため入れている」(名張市)▽「議場だけ入れることはない」(青山、阿山、伊賀の3町)▽「暑くて耐えきれない時は入れる。庁舎内は各課の判断で入れたり入れなかったり」(島ケ原村)▽「窓を開ければ涼しい風が入るので、議場だけエアコンを入れることはない」(大山田村)−−と、名張市以外は議場だけ特別扱いする自治体はなかった。
 改めて上野市議会の中森利秋議長に取材すると、「省エネには市を挙げて取り組んでいるが、議場は窓もなく、扉も開けられないので冷房を入れるように頼んでいる。その代わり、議長室や市長室は入れないようにしている」と話す。
 市民オンブズマン南河内広域見張り番」代表で、地方自治に詳しいジャーナリストの加藤邦彦さん(68)は「私の住む大阪狭山市の議会では、議員が上着を脱いだりして暑さをしのぐ工夫している。議会だけ冷房を入れるのはおかしい。市民の代表たる議員が率先して暑さを我慢するのが本来の姿」と、議員の「率先垂範」を期待する。
 ゆがんだ“選良”意識からの脱却−−。新市になるのをきっかけに改めてもらいたいものだ。【小槌大介】

 ◇県内他市の冷房状況
いなべ市 決まりはなく、議場だけ入れることはない。
津市   28度以上で入れる。議場は温度を見て判断。
四日市市 28度以上で入れる。議場は天候次第。
伊勢市  28度以上で入れる。議場だけでなく全庁舎。
松阪市  7月から9月下旬に入れる。議場については状況次第。
桑名市  28度以上で入れる。議場だけでなく全庁舎。
鈴鹿市  28度以上で入れる。議場だけでなく、各庁舎の状況で判断。
尾鷲市  28度で入れる。議場だけでなく全庁舎。
亀山市  28度で入れる。正装で出席するため、議場だけ入れることはある。
鳥羽市  6月中に入れる。議場だけでなく全庁舎。
熊野市  28度以上でいれる。議場だけでなく全庁舎。
久居市  28度で入れる。上着を脱いだりして工夫するため議場も同じ。
毎日新聞 2004年6月23日
(MSN-Mainichi INTERACTIVE 全文引用)
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2004/06/23/20040623ddlk24040601000c.html