日本のクールビズはまだ甘い!(日本経済新聞)
チェックしたコラムを。
日本のクールビズはまだ甘い!(日本経済新聞)
http://www.nikkei.co.jp/style/life-style/green-light/sai/019/
2010.08 August
以下引用
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関東では連続猛暑日の新記録が更新された夏らしい夏、本番です。連日熱中症で搬送される患者さんも増加中で、亡くなった方もいらっしゃいます。心頭滅却とかいろいろありますが、こうなると精神論では対処できません。
それでも我々、現代社会人は猛暑の中でも働かなくてはなりません。社内でエアコンの下で労働するならともかく、営業などで外回りをしている人たちを考えるともう少し服装をなんとかしてあげたいと思います。
クールビズなんて言葉も定着し、それなりに涼しげなスタイルを散見する昨今ですが、それでもまだ甘いと感じるのはぼくだけでしょうか。
たとえばアメリカ。カリフォルニアやフロリダでは警官のユニフォームも半パンスタイルです。向こうでは公務員だって気候やその場所に合わせたスタイルが認められているのだから、日本だってそれに倣えばいいのにといつも思います。
数年前から佐川急便は夏のドライバーのスタイルに半パンを取り入れました。またアメリカの話で失礼ですが、向こうではすでに何年も前からUPSなどの配送業者のユニフォームはそうなってます。
日本は亜熱帯の国です。夏の2カ月間は、亜ではなく、完全熱帯な気候です。それなのに一般的な企業では半パンは御法度です。
なぜなんでしょう? やはりむさ苦しい男性のすね毛とか見たくないとかそういうことなんでしょうか。それ逆セクハラですけどね。
一部のIT企業やデザイン、ファッション系はかなり自由な服装なので、半パンでもサンダルでもOKなところが多いです。そういうところでは半パンがインモラルとか、むさいなどという話を聞きません。
ぼくは他社の渉外担当者が半パンとポロシャツで来社してもまったく不快に感じることはないです。あくまで個人的な感覚なのかも知れませんが、暑い中スーツスタイルでベタベタに張り付いたシャツ姿の方が、むむむと感じます。
本当にクールビズなんて運動をするのなら半パン、ポロシャツOKというところまで容認すればいい。ちなみにぼくも夏の2カ月間は半パンで過ごします。さすがに大きな商談時には考慮しますが、そういうTPOでいいと思うのです。
蔡 俊行(さい としゆき)
1962年生まれ。雑誌ポパイのフリー編集者を経て、94年にスタイリスト事務所兼編集プロダクションを設立。現在に至る。ファッションブランドのブランディングやマーケティングのお手伝いを生業とし、自社でweb雑誌「フイナム」 (http://www.houyhnhnm.jp/)を発行中。
以上引用