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着用による健康被害、過度なエアコン設定で環境への影響はどうでしょう。クールビズ賛成!ノーネクタイ・ノージャケット浸透を!

クールビズのほうが省エネの効果がある(文藝春秋編 日本の論点PLUS)

チェックしたコラムの紹介です。

論 点「サマータイムを導入すべきか」2006年版
サマータイムは企業社会に際限のない長時間労働をもたらすだけである(文藝春秋編 日本の論点PLUS)
鴨田哲郎 (弁護士)

以下抜粋

クールビズのほうが省エネの効果がある

 推進派はサマータイム導入の直接効果として九三・四万キロリットルの石油が削減でき、さらに間接効果(軽装の励行)として三〇・九万キロリットル削減できると試算する。しかし、この試算については、九九年当時、「都合よく数字をいじっているといわれても仕方」ない代物(四月四日日経)と厳しく批判されたものであって、その信用性は著しく低く、しかも、生産誘発に伴う増エネ効果はまったく無視されている。
 削減できるという九三・四万キロリットルの半分(四七・五万キロリットル)を家庭用照明需要が占める。しかし、マンション生活を想定すれば時間帯のズレが照明電力の削減に直接結びつくことはない。地理的にサマータイムにもっとも適すと自負する札幌においてすら、省エネ効果「あり」とのアンケート回答はわずか九パーセントにすぎない(札幌商工会議所報告書)。待機電力の削減、冷暖房温度を適正な範囲内とした製品の製造等、ただちに直接効果を生むと思料される点については推進派は何ら触れていない。また、軽装の励行による三〇・九万キロリットルはサマータイムを導入しなくても十分に実現可能であることは、クールビズによって証明(※)された(電力一〇社で七・九万トンのCO2削減効果と発表された)。
 そして何よりも、京都議定書の発効というこれ以上ない絶好の機会であるにもかかわらず、省エネを引っ込めざるをえないという事実はサマータイムに省エネ効果が期待できないことの自白以外の何物でもなく、世界的にも、省エネ効果を実証するデータは示されていない。

クールビズによって証明 2006年
東京電力が〇五年八月八日に、クールビズ効果を発表した。それによると六月から八月に約七〇〇〇万キロワット時を節電できた。一般家庭が一カ月に使用する電力に換算すると、約二四万軒分に相当するという。

以上抜粋