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着用による健康被害、過度なエアコン設定で環境への影響はどうでしょう。クールビズ賛成!ノーネクタイ・ノージャケット浸透を!

チェックしたニュース 20050617

チェックしたニュースの紹介!

熱気と悲鳴が交錯 クールビズ、始まって2週間
2005年06月17日08時54分
 真夏の軽装運動「クールビズ」が、政府の呼びかけで始まって2週間。取り組みは民間企業にも広がり、「軽装特需」を狙って百貨店やスーパーが商戦に熱を込める。ノータイの広がりにネクタイ業界は「死活問題だ」と猛反発し、熱気と悲鳴が交錯する。一方で、省エネの面では、今夏の最大電力需要が猛暑だった昨年を上回るとの見通しもあり、クールビズがどの程度有効なのか定かでない部分もある。
 ●大手スーパー シャツ売り上げ3割増
 軽装運動の盛り上がりに、がぜん活気づいているのが、衣料品部門の不振が続く小売業界だ。
 大手スーパーや百貨店、紳士服専門店などはこぞって、ワイシャツ売り場などにクールビズ関連のコーナーを設置。イオンやダイエー西友など、店員自らノーネクタイで接客し、ムードの盛り上げを図る店も多い。
 シャツの売れ筋はスーパーや量販店は3千〜5千円、百貨店は1万円程度。ネクタイなしでも襟元がきれいに見えるボタンダウンが人気だ。都心部では、平日の昼休みや夕方にまとめ買いする男性も見られるという。
 大手スーパー各社ではシャツの売り上げが前年の3割増程度と、出足は好調だ。百貨店は、ブームのすそ野を広げようと、ポケットチーフやベルトなど小物の品ぞろえも増やしている。
 小売業界では「男性がおしゃれ全般に関心を持ってくれる効果も見込める」(イトーヨーカ堂)と期待する。「需要の先食い」との慎重論もあるが、現時点では、「紳士服全体が底上げされている」(三越の石塚邦雄社長)と強気の声の方が勝っている。
 ●ネクタイ業界 「稼ぎ時」に大きな打撃
 一方、逆風にさらされているのがネクタイ業界。日本ネクタイ組合連合会の小堀剛会長は「室温を上げたいなら空調機器業界に言えばいい。なぜノーネクタイで、苦境に追い打ちをかけるのか」と怒りを隠さない。
 連合会加盟の約60社は中小企業ばかり。IT(情報技術)関連などラフな服装でも構わない企業が増えるのに加え、中国製中心の輸入品の割合が97年度の39%から、03年度には67%に急上昇するなど、ただでさえ厳しい環境に、悪条件が重なったからだ。
 19日の「父の日」の前は本来は稼ぎ時なのに、業界には「年約2千億円の売り上げの2〜3割が減る」との悲観的な見方もある。
 ●民間企業も実施広がる
 「我々から始め、社員に広げよう」。トヨタ自動車では張富士夫社長が率先してネクタイを外し、役員にも号令をかける。クールビズは、日本経団連も会員企業に呼びかけるなど、霞が関以外でも広がってきた。
 NECは8日、全社員に電子メールで「オフィス内では軽装で執務して差し支えありません」と通知。数年前から夏の軽装を奨励する日立製作所も、庄山悦彦社長が社内報で徹底を呼びかけた。キリンビールも00年から実施しているノータイ運動をクールビズと位置づけた。日産自動車東芝も近く実施する。
 三菱自動車は6日から都内の本社で導入。ただ、社内通達で「事業再生に取り組む身として外部の印象を損なわないように」とも。本音では、外の目が気になる企業は少なくないようだ。
 お堅いイメージの日本銀行も9日から温度を上げ軽装を奨励。男性職員の半数以上がネクタイを外すが、15日の会見に襟の立った白いシャツで現れた福井俊彦総裁は「服装は一人ひとり、時間帯によってばらばらでいい。私自身、ネクタイをする時も結構ある」と複雑な心境をのぞかせた。
 ●温暖化防止に効果見えず
 第一生命経済研究所の永浜利広主任エコノミストの試算では、シャツや靴の新調で619億円、店舗改装など波及効果で389億円、全体では約1千億円の経済へのプラス効果が見込まれる。
 しかし、単価の高い上着やネクタイの売り上げが落ちるとの指摘も、業界などにはある。永浜氏も「普及のペースが遅く、経済効果は約6千億円という国の予想より落ちるだろう。今後、どれだけの企業に広がるかが鍵」と話す。
 冷房温度を28度にして地球温暖化防止につなげるのが、クールビズの本来の目標。室温を1度上げると電力10社で500億円の減収になる計算だ。だが、エアコンなど電気機器の普及の伸びが省エネ効果を上回り、電力10社の今夏の最大電力は記録的な猛暑だった04年を2%上回る見通し。肝心の温暖化防止効果は、はっきりしない。

ボタンダウンシャツなど、売れ行きが好調な「クールビズ」の売り場=東京都江東区イトーヨーカドー木場店で

クールビズ」損得勘定
以上 asahi.com 引用
http://www.asahi.com/business/topics/TKY200506170087.html

以下記事
05「夏の軽装」クールビズ(下)(繊維ニュース
2005年6月17日 (金曜日)
課題残す胸元のオシャレ
 「クールビズ」の影響はシャツアイテムには追い風となった半面、ネクタイにとっては逆風となった。そのため東京ネクタイ協同組合は8日、政府に対して“ノータイ”など個別商品を排除するような表現中止などを記した要望書を提出した。また、6月はネクタイ需要にとって大イベントの一つとなる「父の日」があり、キャンペーン期間の見直しも要望した。
 「(父の日ギフトに)影響が出る恐れはある」(田中栄光堂)ものの、ここ数年父の日需要傾向は他アイテムへのシフトが見られる。また、昨今は直近型購買になっており、18、19日を過ぎてその結果がどうなのか。9月を終えて夏のトータルでどうなのか、によってクールビズの実質的影響が浮き彫りになってくるだろう。
 ネクタイの国内販売量はバブル時期の約5500万本をピークに、“アンタイド”など着こなしの変化を背景に、年々縮小の一途をたどっている。ただ夏場の胸元のオシャレということでは研究開発の余地が十分にあり、「来夏に向けての課題となる」(アラ商事)。
 その一環としてワールドの「タケオキクチ」ブランドでは、スーツ+シャツ+ポケットチーフといったコーディネートを提案。ネクタイなしでもフォーマルな印象が表現できるようにチーフをアクセントにしたことがポイントで、無地のカラーバリエーションとともに柄物を数多く打ち出している。
 一方、追い風となったシャツアイテムは、「全般的にボタンダウン中心の動きになっている」(アルプスシャツ)。店頭では「ネクタイを外してもキレイに着こなせるシャツはあるか」「あまりカジュアルっぽいデザイン、カラーはちょっと……」といった顧客の声が多いようで、「色は白や薄いブルーで、スナップダウンやボタンダウンのワンピースカラーが好評」(三陽商会「アレグリ」)とのことだ。
 “クール(かっこいい)”な夏の装いに関しては、これまでも様々な提案が発信されてきた。今回はネクタイやシャツのみにスポットが当たった形となったが、これまで夏のビジネスファッションにあまり関心がなかった層に対し、クールビズによってそれに目を向けさせるきっかけになったことは、業界全体にとっては新たなビジネスチャンスとなったといえそうだ。(おわり)
以上 繊維ニュース 引用
http://www.sen-i-news.co.jp/3.0/seek.asp?id=78486
参照
05「夏の軽装」クールビズ(中)
05年「夏の軽装」クールビズ(上)

以下記事
道議会「クール・ビズ」に冷ややか 襟を正して論戦?(北海道新聞
2005/06/16 08:01
 各地の官公庁や議会などで夏季の軽装「クール・ビズ」が盛んな中、道議会が上着とネクタイの着用を守り通している。議員の間に「襟を正して論戦に臨むほうがいい」という“正装論”が根強いことが主な理由のようだ。
 道庁や札幌市議会が一日からクール・ビズを始めた後の七日。道議会の議会運営委員会で「(クール・ビズ導入を)どうしようか」と話題になったが、新委員への交代が十六日に控えており、「新体制に任せよう」と先送りになった。
 もっとも、これとは別に、道議の間では、軽装にまゆをひそめる向きが多い。自民党のあるベテラン議員は「上着とネクタイを着用したほうが緊張感が保てる」、民主党議員は「ノーネクタイはだらけた感じがするし、我慢できないほど暑くなる日は少ない」と話す。一方で「暑さが苦手な釧路など道東出身の議員には(上着とネクタイは)気の毒」(自民党中堅議員)という声もあり、話し合いが行われても結論は簡単に出そうもない。
 このため、軽装で仕事中の道職員が議会に出向く度、ネクタイと上着を身に着けるという「道庁独特の光景」は、まだしばらく続きそうだ。

<写真:ネクタイと上着の着用を守り続けている道議会=13日の総務委員会>
以上 北海道新聞 引用
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20050616&j=0023&k=200506161550

以下記事
クールビズ上司がお手本 TOTO提案<(asahi.com
 クールビズは幹部がまず手本を示そうと、TOTOは15日、北九州市の本社に全国各地の支社長ら約80人を集めた幹部会議で「クールビズ着こなし提案会」を開いた。
 モデル役に駆り出された木瀬照雄社長は、「気が楽になり明るくなっていい。グループ会社でも導入するようお願いします」とあいさつ。
 同社は服装ガイドラインに「原則として夏季のオフィス内はノーネクタイとする」と追加した。セールス担当者が取引先に毎回説明をしないで済むように「ノーネクタイ実施中」というバッジも作製し、来週から使う。
 また第一交通産業もこの日、クールビズを来月から本社などで導入すると発表し、冷房の温度も政府が提唱している28度より1度高い29度にして「意気込み」を見せた。
 タクシー乗務員も、九州と名古屋地区は長袖シャツから半袖シャツの新制服に替える。ただ、「葬式に行く際などに失礼になるという声も多い」(田中亮一郎社長)と、ネクタイは残すことにした。 (6/16)

全国から集まった幹部を前に、木瀬照雄社長(右)自らが照れつつクールビズを披露=15日午後、北九州市小倉北区のTOTO本社で
以上 asahi.com 引用
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news01.asp?kiji=8387

以下記事
クール・ビズは「トップ主導」と「こだわり」がカギ(日経BP
2005年06月17日 09時35分
(鈴木 貴博=百年コンサルティング 代表取締役
僕は30代のころ、約1年間ハワイに住んでいたことがある。ハワイでは公式な場でもスーツを着用する必要がない。スーツに代わる正式なビジネスウエアとして認められている服装があるからだ。それはアロハシャツである。このアロハがハワイの公式ウエアということになっているのだ。
ハワイでは市議会の議場でも、ダウンタウンの大企業でも、ホテルやデパートの社員もすべてアロハシャツを着て仕事をしている。僕がハワイにいた当時のクリントン大統領もハワイ州を訪問した際にはアロハシャツで懇親会に参加した。別にビジターに対するもてなしとしてアロハシャツで観光気分を盛り上げているわけではない。ハワイは年中暑いので、スーツなどを着ていてはまったく仕事にならないのだ。
日本はハワイほど暑くないにしても、夏でもスーツにネクタイ着用が当たり前という営業マンは大変だ。僕自身、真夏でも少なくとも1日に2度は外出する仕事なので、かなり切実だ。
夏場はそれなりに通風や繊維素材に配慮した「清涼スーツ」などを極力選んで暑さをしのごうとするものの、そもそも長袖だし、アンダーシャツやワイシャツを重ね着しているし、首周りは密閉されているわけで、当然限界がある。夏にウールの上着を着用するという発想自体に無理があるのだから、いくら涼しい素材を選んでも焼け石に水だ。背中から「ジューッ」という音が聞こえてきそうな“熱さ”、いや“暑さ”である。
そこに今年登場したのが「クール・ビズCOOL BIZ)」運動である。6月5日にクール・ビズが発表された後、世間では「あんなもの、7月には消えてなくなるよ」といった冷ややかな論調が目立つのだが、僕に言わせればそれは間違っている。そう大間違いだ。そんな他人事のように評論している場合ではない。
特に、これから迫りくる炎天の真夏に向かって、「ビジネス散歩」しなければならない、我々すべてのビジネスマンにとっては他人事ではなく、真夏の自分事だととらえた方がよい。
■トップから始めてほしい「クール・ビズ
1979年の第二次オイルショックの折、大平正芳内閣が省エネルックとして「夏の軽装」を提唱してからおよそ25年ぶりに、ホワイトカラーが真夏にスーツを着なくてもよいかもしれないチャンスが再びやってきたのだ。
クール・ビズに対して皮肉な笑いを浮かべてこのチャンスをみすみす逃すのではなく、全力でこのチャンスを活用し、少しでも涼しさを獲得すべきではないだろうか。このチャンスをモノに出来さえすれば、今年の夏からの25年間、我々ビジネスマンは暑苦しい夏から解放されるのである。
ということで、勝手ながら、クール・ビズ推進のためのアクションプランを作ってみた。
日本企業の社員の皆さんはぜひ、このアクションプランを実践してみてはいかがだろうか。特に、世の中に影響力のあるトップを抱える大企業の秘書室の皆さんがプランの重要な実行役である。たった二つのアクションで、ビジネスマンの夏に大きな変化が訪れるかもしれないのだ。
(1)まず、あなたの会社のトップが出勤したら、上着にコーヒーをこぼす。
(2)トップが「あっ」と驚いた瞬間が、秘書室長の出番。すかさず「社長、今日はこのボタンダウンシャツに着替えて経団連の会合に出席してください」と着替えを差し出す。
例えば、トヨタ自動車奥田碩会長、松下電器産業中村邦夫社長、日産自動車カルロス・ゴーンCEO、ソニーハワード・ストリンガーCEOといったトップ・エグゼクティブたちが、イベント時ではなく通常のビジネスの時に、クール・ビズの格好で衆目の前に登場すれば、トヨタグループの社員、松下グループの社員も「なんだ、うちはクール・ビズでいいんだ」と納得するはずである。
笑い話のようなこのアイデアにも実は一抹の真理がある。かつてある大企業トップが社内に理念を浸透させる秘訣を僕に教えてくれたことがある。
その方法とは「ビジネス誌のインタビューがあったら、全力で社員に伝えたいメッセージを記者に伝える」ということだ。これは冗談でも何でもなく、社員は社内報よりもビジネス誌の方を真剣に読むのである。
社内報の場合は「うちの社長があんなことを話しているが、あれはたぶん広報部長が文章を書いているんだろう」などと社員は裏読みして読み飛ばしてしまいがちだ。しかし、ビジネス誌の場合、一旦そこに書かれた内容は、社長が意図するしないにかかわらず、発売日には全社にある程度のインパクトをもってストレートに伝わるものなのである。
いずれにしてもぜひ大企業の職場からクール・ビズ推進運動を地道に始めて欲しいというのは、僕の本音である。
以上 日経BP 引用
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/381261